仕事から帰って、手を洗おうと洗面所に立つ。鏡はうっすら白くくもっていて、蛇口のまわりには水垢のリング。シンクの隅には、いつからあるのか分からない小さな黒ずみ。
「あー、これ、そろそろやらないとな」と思いながら、結局その日も手を洗って終わる。
水回りって、毎日見ているのに、なぜか一番後回しになる場所じゃないですか。ありますよね、ああいう先延ばし。
僕はずっと、これを「自分のだらしなさ」の問題だと思っていたんですよね。でも、口コミを掘っていくうちに、どうやらそれは少し違うみたいだと気づいたんです。
水回りが片付かないのは、あなたの性格のせいじゃない
まず言っておきたいのは、水回りが後回しになるのはあなただけじゃない、ということです。
水回りの掃除って、「終わりがない」んですよね。料理や洗濯みたいに「やった/やってない」がはっきりしない。昨日磨いても、今日にはまた水滴の跡がつく。終わりのない督促状が毎日ポストに届くような感覚で、だんだん見て見ぬふりをするようになる。
しかも、一日の余力が一番ない夜にしか向き合えない。仕事で頭を使い切って、帰ってきて、そこからカビ取り剤を片手にしゃがみ込む気力なんて、正直そうそう湧かないんです。
「掃除しなきゃと思いつつ、できていない」という人は、少なくないんじゃないかなと思います。これは性格やだらしなさの問題じゃなくて、単純に向き合うタイミングの設計が無理ゲーなんですよね。
「週末にまとめてやる」が、たぶん一番続かない
ここでやりがちなのが、「週末に気合いを入れて大掃除する」という作戦です。
平日できなかった分を、土日にまとめて取り返そうとする。カビ取り剤を撒いて、ゴム手袋をはめて、半日かけてピカピカにする。やった直後は気持ちいいんです。でも、その半日で貴重な休日が溶けて、月曜にはまた疲れがリセットされている。
これって、休むための休日を、家事で埋めているだけなんですよね。本末転倒じゃないですか。
だから僕は、「気合いで週末になんとかしましょう」みたいな話はしたくないんです。そうじゃなくて、水回りという一番しんどい場所だけ、一回プロに渡してみてもいいんじゃないかなと思っています。
掃除代行を「水回りだけ」覗いてみてほしい
ここで発想を変えてみてほしいのですが、家中を全部きれいにしてもらう必要はないんです。一番げんなりする水回りだけ、プロに任せる。それが掃除代行という手です。
要は、家事代行のスタッフが来て、決めた時間でキッチンやお風呂、洗面所を磨いてくれるサービスですね。掃除と聞くと「家全部を頼む大ごと」に感じがちですが、実際は「困っている一箇所だけ」でも頼めるんです。
僕がこれを面白いと思ったのは、口コミに「きれいになった」を超える言葉が並んでいたからなんですよね。正直に共有します。
僕が口コミを見て、特に刺さったポイント
「空気が変わる」という感覚
一番グッときたのがこれでした。水回りがツルツル・ピカピカになるのは想像できますが、利用者の多くが「掃除後は空気感がまるで違う」「さっぱりした空気が流れるようになって部屋が甦った」と書いているんです。
中には「引っ越してきたばかりか、それ以上の状態になった」という声まである。汚れが落ちるだけじゃなくて、その空間にいる自分の呼吸まで軽くなる、みたいな感覚なんだと思います。
諦めていた汚れが、落ちる
「ロボット掃除機では届かない細かい箇所」「お風呂の高い天井のカビ」みたいな、自分ではもう無理だと諦めていた場所をきれいにしてもらえた、という声も多いです。
しかもプロは手際がいいので、一番の困りごとを片付けたあと、余った時間で「気にならない程度の細かいところまでフォローしてくれた」なんてケースもあるらしくて。この「期待を少し超えてくる」感じが、満足度を押し上げているんですよね。
帰宅した瞬間に、疲れが吹き飛ぶ
そして地味に効くのが、メンタルへの効果です。ある共働きの利用者さんは、帰宅して水回りがピカピカになっているのを見て「疲れが吹き飛んだ」と書いていました。その人はそれまで、汚れた風呂を見るたびに自分を責めていたらしくて。
場所がきれいになった以上に、自分を責める材料が一つ消えた——その変化のほうが大きかったんだと思います。別の人は「これで堂々と人が呼べる」と自信を取り戻していました。水回りひとつで、家に帰る気分も、人を招く心の余裕も変わる。けっこう大きな話だなと思います。
正直、キツい部分もちゃんと言っておきます
ここからは、僕が頼む前に一番気になっていた不安の話をします。
正直に言うと、僕は「他人に水回りを見られるのは、汚れている分だけ恥ずかしいな」と長くためらっていた側です。だからこそ、不都合なところも隠さず書いておきます。
まず大前提として、掃除代行は「日常の掃除の延長」であって、ハウスクリーニングの専門業者ではありません。長年こびりついた頑固なカビや水垢を、特殊な機材でゼロから削り落とすような作業は守備範囲外のことが多いです。そこは専門業者の領域だと割り切ったほうがいい。
あと、個人のスタッフとマッチングする仕組みなので、当たり外れはあります。丁寧で気が利く人もいれば、「うちの基準とは少し違ったな」という人もいる。これも隠さず言っておきたいところです。
ただ逆に言えば、この当たり外れは避けようがあるんですよね。いきなり定期契約にせず、まずは単発(スポット)で頼んで、相性のいい人を見つけてから指名する。これが失敗しないコツだと僕は思っています。
| 自分で水回り掃除 | 掃除代行を使う | |
|---|---|---|
| いつやるか | 余力ゼロの夜か休日 | 任せた時間だけ |
| 仕上がり | 自分の腕と気力次第 | プロの手で「空気ごと」 |
| 守備範囲 | 全部自分 | 日常清掃(頑固汚れは専門業者) |
| コスト | 洗剤代のみ | 洗剤代+代行料 |
どっちが正解とかじゃないんです。僕自身、長く「自分の家くらい自分で」と思っていた側だからこそ言うのですが、一番しんどい一箇所だけ手放してみる価値はあると思っています。
こんな人には、たぶん合います
向いているのは、平日に水回りまで手が回らない共働きや、お風呂・キッチンの汚れに毎回げんなりしている人。あとは「家全部じゃなくていいから、一番嫌な場所だけなんとかしたい」という人ですね。
逆に、長年のガンコなカビを根こそぎ削り落としたい人や、ホテルみたいな完璧さを毎回求める人は、専門のハウスクリーニングのほうが向いているかもしれません。そこは正直に言っておきます。
「ちょっと気になるな」という人は、掃除代行に対応したサービスを、まず水回りだけスポットで一回覗いてみるのがいいと思います。たとえばCasy(カジー)あたりは1時間2,190円〜と試しやすい価格帯なので、最初の一歩としてはハードルが低いです。合わなければ単発1回で終わりにすればいい話なので、気楽に覗いてみてください。
さいごに
最初の洗面所の話に戻ります。
くもった鏡、蛇口の水垢、シンクの黒ずみ。それを見て「そろそろやらないと」とため息をついて、結局手を洗って終わる、あの帰宅。
その同じ場所が、磨かれて、空気ごと軽くなっているとしたら。帰ってきてまず鏡を見て、思わず深呼吸したくなる、みたいな。
そう考えると、明日の「ただいま」が、ほんの少し違って見えるかもしれませんね。